英語力＝資格検定での良いスコア・結果、という考え方が日本では根強い。それも間違いではないと思う。英語力がある人が英語の資格検定試験を受ければ、良い結果が出る可能性が高い。しかし、英語の資格検定で良い結果を持っている人に、海外出張をさせてみたら大失敗だった、というのは昔からよくある話である。
個人的な経験では、英語力が十分でも試験では上手く反映されない人というのも結構いる。たとえばリスニング力がイマイチでも、実戦では”Pardon?”を連発して、相手の言葉をオウム返しする。そうしながら相手が何を言っているのかを着実に理解しながら会話を進展させていくコミュニケーション強者を何人も見てきた。で、そうした人たちのTOEICスコアは往々にして500点を下回っていたりする。だからといってこの方々の英語力が低いわけでは決していない。テストが測定することができる能力には長じていなくても、テストが測定できない能力に秀でているからだ。
本サイトはどちらかと言うと、英会話初心者や英語学習のビギナーを対象よりも、ある程度英語のバックグラウンドがあって、しかし資格検定で結果を出せない人向けにしたいと思っている。管理者のJovian自身、TOEICやら英検にはほとんど興味がなく、TOEFLやIELTS推しである（まあ、最近はTOEFLもIELTSも受けられていないのだが・・・）。色々な英語ブログが世の中にはあるが、勉強方法や対策方法、それに実際の解法について結構いい加減なことを書いている人も多い。自分が特に優れているとは決して思わないが、それでも『悪貨が良貨を駆逐する』のを目にするのは忍びない。それに、試験の結果で職場や学校での地位向上につながるのなら、その手助けをしたいとも思う。長い目で本サイトを見守っていただければと思う。