~ 受講生006 ~
「みんなで助け合うと勉強もはかどります」
2014~2015年にかけて教えていた医大生K君の学習カウンセリング(という名目の継続の勧誘)に聞かれた言葉。実はこれは英語学習に関しての言葉ではない。本格的な医学部課程が始まったあたりから、一人の同級生が「勉強についていけない」という理由で退学したとのこと。もちろん、それが唯一の理由ではないだろうが、これは学年全体(100人ちょっと)にとってショッキングな出来事だったようだ。それ以来、学生たちはグループを作って、毎週土曜日に各自の家に順番に集まって大勉強大会をするようになったという。
Jovianが「本当は野郎ばっかりで集まって徹夜でゲームでもしてるんちゃうの?」と冷やかしたところ、「いや、本当に学校の勉強をしてます」と言う。
J「何人ぐらいで?」
K「8人ぐらいっす」
J「そんな大人数がいっぺんに集まって勉強できる部屋あるの?」
K「うち、広いっすから。みんなの家も広いっす」
J「なんで?」
K「みんな、実家が医者なんで」
J「ああ・・・」
K「勉強で分からないところも、兄貴や父親が臨時で講師をしてくれます」
J「それは贅沢な環境やなあ・・・」
K「みんなで助け合うと勉強もはかどります」
Jovianの地元近傍で超学費の高い医大の学生のエピソードだが、ここには重要なヒントがいくつもあると思う。
1.同じ志の仲間と切磋琢磨すべし
2.学内ではなく学外でこそ勉強すべし
3.学習アドバイザーや学習コンサルタントを身近に置くべし
など、語学や医学以外の学習に当てはまりそうだ。これは生きるに際しても同じではないかと思う。一人で生きるより助け合って生きる方がいい。コロナ禍で、ふと昔の受講生のことを思い出したが、今は炎症性腸疾患専門の内科医として活躍しているようである。