受講生からの学び - 002

~ 受講生002 ~ 

「会社がいつ潰れてもいいように、自分に実力をつけておきたい」

製薬会社の社員の方の言葉。この方はR&Dの方でJovianと同い年。ある時、会社から知的財産部への異動および弁理士資格の取得を命じられてしまったが、それを逆にチャンスと捉えられるマインドの持ち主だった。生化学の専門家というバリバリの理系人間が三十路を過ぎてから文系に転向するというのはかなりのチャレンジだったが、この方は見事に3年で弁理士試験に合格。英会話レッスンがない日でもスクールにやってきて、自習室で黙々と勉強されていた。曰はく「家にはテレビやネットや冷蔵庫があって勉強に集中できない」ということだったが、この意気込みを知ればだれでも応援したくなるではないか。

 

彼が「会社がいつ潰れてもいいように、自分に実力をつけておきたい」と言ったのは、レッスン後の面談(という名のレッスン継続のための営業コンサルなのだが・・・)でのこと。サラリーマンが10人いれば9人は「仕事で必要だから」と言うものなのだが、この方は会社が潰れた時のことまで考えていた。開発の職務経験と知的財産関連の知識の両方があれば、製薬業界でサバイブしやすくなるということだった。当時のJovianなら、片方があれば十分ではないのか、一つの会社で勤め上げれば十分ではないのかと思ってしまうところだが、貪欲なサラリーマンは知識やスキルへの向上心だけではなく、こういうところも違うのだなと教えられた。ちなみにその方の勤め先は、大阪は淀屋橋に本社を構える、医薬品売上高で日本のトップ10に楽々入っている大企業。そんなところに勤めるサラリーマンでも会社の倒産を意識するのだから、日本の不景気は本物だなと感じる。

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